車の擦りキズは、コンパウンドを使って 自分で消しましょうは 危険!

知識もあり、道具も材料も最適な物を持っている方は問題無いでしょう。

しかし、一般ユーザーの方々が

ネットで氾濫している補修方法を 安易に行うと悪化させてしまいます。


「コンパウンドでスリキズが簡単に消せる」これを信じて

実際にやってみた方の多くが、失敗して悲しんでいる。


何度も書きますが、知識も道具も材料もある方は良いでしょう。

でも、誰でもが簡単に出来る訳ではありません。


【キズの無いボディー】





【柔らかい綿の布で強く擦ってみます】

コンパウンド




の中だけ少し白っぽくなりました】

 これもキズです。





【次にコンパウンドで擦ってみます】







【より一層白くなってしまいました】
 これは塗装面が極細かい傷が着いたことで艶が無くなってしまったのです。
 




【次にプロ用のコンパウンドで手磨きしてみます。】





【写真では分かり難いですが、少し艶が退けています】

 この様にコンパウンドで擦ってしまうと
 かえって目立つ様に成る事が多いので
 安易にカー用品店などでコンパウンドを買い
 磨いてしまう事はお勧めしません。


【こちらは段ボールで車を擦ったキズです】




解らなくなら無い様に囲いました。


 何本か深めのキズも有ります。






【今度は、プロ用の機材を使い、プロ用のコンパウンドで磨きます】





 殆どのキズは消えました。艶も出ています。





キズを完全に消す事は出来ませんでしたが。
あえて探さない限り解らないレベルまで磨けました。


コンパウンドとは、昔で言う所の「磨き粉」です。

例えば歯磨き粉、これも磨き粉です。

キッチンで使うクレンザーも磨き粉です。


磨き粉の粒子には粗いものもあれば細かい物も有ります。

ナベやフライパンなどの酷い焦げ付きなどには、粒子の粗い物などを使いますが

極端に言うと、砂で擦っている様なものです。


ナベやフライパンの焦げ付き汚れを落とすだけでしたら少々のキズなどは問題無いですね

金属ですし、反射するほどの艶も不要です。




しかし、車のボディーはと言うと

表面が鏡の様に磨かれています

そして、車の塗装は樹脂で出来ていますので柔らかい

樹脂は金属の様に硬くはありません


これを砂等で擦っては、当然傷だらけになります。


では、コンパウンドの粒子の細かい物ではどうでしょう?

コンパウンドの粒子による磨きキズは着きにくくなりますが、
ボディーの擦り傷や汚れも落ちません。


コンパウンドの粒子の粗い物から徐々に細かい物に替えていき

綺麗に仕上げれば良いのですが

市販の物を用い、一般の方が手磨きを行うと

かえってキズを目立たせてしまうだけと成る事が多いのも事実


実際に昨日(8/31)も、ご相談にいらっしゃり

ご自身でコンパウンドを使ってキズを磨いたら
余計に目立つ様になってしまったので、何とかしたいと。


私が磨き直しをさせて頂き、仕上げさせていただきました。



コンパウンドは万能ではありません


使い方だけで無く、色々な要因で 綺麗にもその逆にもなります。


ですから、コンパウンドを使い、安易に擦りキズを磨くのはお勧めしません。


出来る事ならば、プロにご相談下さい。


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